PHOTO-TABI~フォト旅~

家族×写真×資産運用

カメラ

【カメラnote:1】初めてでも簡単「絞り(F値)」の基本を説明します!

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 1_Primary_logo_on_transparent_338x63.png

こんにちは!
PHOTO-TABIブログを運営しているだいだいと申します。

カメラの勉強を兼ねて、記事にまとめているカメラ勉強会の第1回、本日はカメラの基本機能である「絞り」についてご説明していきます。

絞りは、一眼レフやミラーレスの特徴である「ボケ」をコントロールする必須機能になります。
これを覚えるだけで一眼レフっぽい写真にぐっと近づくので、是非ご覧ください!

絞りとは?

絞りとは、レンズから入る光の量を調整している機能になります。
カメラ上では、絞り具合をF値で表現します。

絞りについて大切なことは4つです!

ボケのコントロール
ピント位置のコントロール
明るさのコントロール
数値の覚え方

これを覚えるだけで絞りのイメージがばっちり理解できます!
順にご紹介するので、是非ご覧ください。

ボケのコントロール

まずは、F値の操作を1番実感できる楽しい部分、それがボケです。

F値を小さくするほど背景がぼけていきます。
手持ちだったので写真がずれていますが、F1.8とF22で比較をすると、これだけボケの差があります。

F1.8⇔F22

ボケはとても美しく素敵な効果ですが、撮影シーンによってはデメリットとなるのでご注意ください。ボケさせる撮影とボケさせない撮影を下記にご紹介します。

ボケさせる撮影

ポートレートやテーブルフォト、お花など1つのものを際立たせる場合には、F値を小さくしていきます。

注意点は、ボケすぎることです。
強くボケる設定にするほど、ピントが合う範囲が狭まっていくので、被写体をうまく撮影できない可能性があります。被写体の奥行に合わせたF値の設定を行うようにご注意ください。

ボケさせない撮影

風景写真や集合写真など、全体を撮影したい場合はF値を大きくしていきます。

注意点は、取り込む光の量が少なくなることにより、写真が暗くなることです。
これは、ISO感度やシャッタースピードで補う必要がでてきます。(←こちらのお話は別の記事で!)

※集合写真などは特にF値が小さすぎないかご注意ください。最前列の人にしかピントが合わないなどの事故になります。

ピント位置のコントロール

前項にも関係するお話ですが、「ボケが大きい」=「一部にしかピントが合わない」ということです。

ボケた綺麗な写真を撮りたいのに、被写体がボケてしまっては悲しいですよね。

そのため、被写体のどこにピントがあっているのか?被写体のどの奥行きまでボケさせずにいるか?が大切となってきます。

こちらはF1.8とF4で比較した場合になりますが、F1.8では顔と胴体両方にピントが合いませんでした。一方F4ではベアブリック全体にピントがあっています。ただ、F値を大きくしすぎるとボケがなくなるので撮りたい写真によってピントの幅を意識していきましょう。

F1.8⇔F4

明るさのコントロール

F値を小さくするほど明るく、大きくするほど暗い写真を撮影することできます。

そのため、写真が明るすぎたらF値を高く、暗すぎたらF値を小さく設定してください。ただ、明るさの設定は他にもシャッタースピードやISO感度が絡むので、必ずしも絞りで調整する必要はありません。

こちらの画像は、シャッタースピードとISO感度を同じにした場合にF値を1.8と5.6で分けて撮影しました。明るさが大きく変わります。

F1.8⇔F5.6

数値の仕組み

絞りを覚える上で1番ややこしいところは、数値です。
なぜなら、明るくボケた写真を撮るには「絞りを開放する」=「F値を小さく」、全体にピントを合わせるには「絞りを小さく」=「F値を大きく」する必要があるので、絞りの状態と数値が逆の動きになります。

「光の量を多くするにはF値を下げる。光の量を少なくするにはF値を上げる。」と感覚で覚えてしまいましょう!

これはマニュアルでを撮影していればそのうち自然と身につくので、まずは逆なんだな〜ややこしいな〜という気持ちでいてください!

絞りについて+α

撮影する時に気にするのは上記4つのポイントですが、
ここでは少しマニアックに、絞りについてお話します。

絞りとはどうやって出来る?

絞りは取り込む光の量を調整する機能とお伝えしました。
よくレンズの窓と例えられます。

レンズにはそれぞれ羽根がついており、
F値の調整はこの羽根を使って、窓を大きくしたり小さくすることで取り込む光の量を調整しています。

カメラの絞り の動画素材・映像素材 [ID#] - iStock

CANONでは、羽根の枚数や絞り値がこのように書かれています。ご参考にしていください。

絞りと光芒の関係

光芒とは、光の線を表します。
光源に向けてレンズを向けた際に、光源を中心に光線が出てきますね。

右上の光芒がお分かりでしょうか…?

これは、レンズの羽根によって発生します。

レンズの羽根数が奇数の場合は「羽根数×2倍」
レンズの羽根数が偶数の場合は「羽根数」の光線が出てきます。
円形の場合は、光線の先がふわっと広がる光線になります。
上の写真は、羽根が7枚のレンズを使っているため、14本の光芒が出ています。

また、F値を大きくするほど光線は強くシャープに発生します。
今回はF5とF22で比較しました。少し位置がずれてしまって申し訳ありませんが、F22の方がシャープに見えますね。ちなみにこちらは何枚の羽根かわかりますでしょうか?…正解は9枚です。

F5⇔F22

光芒発生のメカニズムについては難しいため、
羽根とF値によって好みの光芒を作ることが出来る!と認識するだけでOKです!

絞りと画質の関係

F値を大きくするほど、全体にピントがあってシャープな写真になると思いがちですが、それは誤りです。

F値を大きくしすぎると、回折現象によって画像がボケ始めてしまいます。
一般的にはF8~F11程度までの画質が良いとされています。

今回はF11とF22で比較しました。F11の方がクリの画質が僅かによいですね。

F11⇔F22

まとめ!

以上が絞りに関するあれこれです。
大切なことを図にまとめました。
F値によって、これだけ多くの影響があるんですね。
全てを考えて写真を撮ることは難しいので、「明るく撮る」「ボケて撮る」など、やりたいことを優先にして楽しく撮影していってくださいね!

関連機能

Av(絞り)モード

こちらはF値を手動で決めて撮影するモードです。
マニュアルよりは簡単にボケを作ることが出来ます。
最初はこちらで絞りに慣れていくと良いかと思います!
詳細は別記事にてご説明予定です。

M(マニュアル)モード

こちらは、F値・シャッタースピード・ISO感度すべてを手動で行うモードです。
カメラを触っている感じが一番するモードですね。
詳細は別記事にてご説明予定です。

レンズの選び方

ボケて明るいレンズの選び方をご説明致します!

インターネットにはわかりやすいレビュー記事が沢山ありますので、そちらを参考にして頂けると何よりですが、探すヒントとして、

・レンズメーカー名(canonなど)
・撒き餌レンズ
・単焦点
・F1.8(以下)

などのワードで検索してみてください!

ちなみに、canonユーザーの私がお勧めする撒き餌レンズは【CANON EF50mm F1.8 STM】です!
こちら、15,000円前後で購入することができ、とっても安い上に使いやすい画角になっています。
レビュー記事も多くあるので、是非検索してみてくださいね!

楽天市場

最後に…

絞りに関するご紹介はいかがでしたでしょうか?

難しい内容ですが、カメラを購入したからには使いこなしていきたい機能の1つですよね!ゆっくりでも大丈夫ですので、使いながら慣れていってください。

本日はここまでとなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

<

カメラやレタッチのリンク集

その他の記事についてはこちらをご覧ください。
カメラの操作方法やレタッチの方法・Luminar4の解説をしております。

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


本職カメラ設計者のパパが子育てに悩みながらも"趣味の写真"や""家族との日常"・"資産運用"に関して発信しています!~【カメラ設計者/レンズ設計者/写真/レタッチ/旅行/FP2級/家族/子育て/マイホーム/資産運用/株/保険...etc】