こんにちは!
PHOTO-TABIブログを運営しているだいだいと申します。
カメラ勉強会第4回、本日はカメラの基本機能である「ホワイトバランス」についてご説明していきます。
ホワイトバランスは、写真の雰囲気を変えるのに最も大きな効果を発揮する機能です。慣れてくると、自分の世界を表現するために大活躍間違いなしなので、是非試してみてくださいね!
ホワイトバランスとは?
ホワイトバランスは、白色を白色として写すための機能です。
人間の目は、普段意識していなくても白色が白色であると判断しています。
しかし、カメラは撮影した写真のどこが白色なのかがわかりません。
そのため、カメラにとっての白色(色の基準)を人間が設定するための機能になります。
そんなホワイトバランスにおいて大切なことは5つです。
・色温度
・カメラの色温度
・ホワイトバランスの種類
・微調整機能
・写真の保存方法
順にご説明します。
色温度とは?
色温度とは、光の色をK[ケルビン]という単位で数値化したものです。
これは、カメラ専門用語ではなく、世間的な表し方です。
光にも赤っぽい光や青っぽい光など多くの種類があります。人間の目は、それらの光を自動的に白色と判断できますが、カメラにとっては判断が出来ません。そこで、カメラにどれが白色か?を伝えるために数値化してあります。
カメラの色温度とは?
1つ注意すべきなのは、色温度とカメラの色温度設定は逆であるということです。
理由は、「カメラが被写体を白色と判断した色から、反対の色を足すことで白色に戻そうとしているから」です。
少しややこしいですが、白色に戻すための足し算をしているイメージです。
例えば、
2000Kの時:赤色を基準としているため、白色に戻すためには写真に青色を加える必要があります。
8000Kの時:青色を基準としているため、白色に戻すためには写真に赤色を加える必要があります。
そういった仕組みで、反対の色を写真に加えているので、写真の色味が変わるといった仕組みです。
色温度と写真の色味の例を下記に示すため、ご覧ください。
色温度は、白色を決めるといった役割以外にも、あえて写真の雰囲気を変える効果にも使えるため、是非一度触ってみてくださいね!
ホワイトバランスの種類とは?
前項に示したように、光源によって光の色が異なります。
おおよそ、どの光源がどの色温度というのはすでに決まっているため、ほとんどのデジタルカメラは、それぞれの天候下のホワイトバランスを瞬時に設定できるように、モードを持っています。
HPや取説に記載されているため、一度ご覧ください。
また、各レタッチソフトにもメーカーごとにモードが存在します。
例えば、CANON無料のレタッチソフト「Digital Photo Professional 4」だと下図のような表記となります。
それぞれの天候下による写真の色味は、下記のスライドショーをご参照ください。代表して、「オート」「太陽光」「日陰」「くもり」「白熱電球」「蛍光灯」の6種類です。
微調整機能
ホワイトバランスの微調整機能として、カメラにこのような設定があります。
※下図はレタッチソフトですが、カメラも同じ色相を表した図が存在します。
こちらを修正することで、写真の雰囲気をさらに変更できるため、是非ご利用ください!
各値をそれぞれMAXにした場合、これだけの色の差が生まれます。
タイル状に並べてみました。なんだか綺麗ですね。
写真の保存方法
ホワイトバランスで遊びたい場合、最も重要なポイントがここです!!
実は、写真の保存方法によって、ホワイトバランスを後で修正できるか、修正できないかが決まってきてしまいます。
後で修正のできる保存方法、それが「RAWデータ」です。
RAWデータとは、写真を高品質で保存するための形式です。未加工という意味からRAWデータと呼ばれます。別称「生データ、生画」などとも表現される場合があります。
これとは別に、普段Twitterなどに投稿される写真は、「JPEG」などの画像ファイルです。
RAWのメリットは、ホワイトバランスなどの写真の詳細情報を後からでも編集ができる点です。
デメリットは、データ容量が大きいため、JPEGよりも保存できる画像の枚数がすくなくなることです。また、編集する側のPCやJPEGもそれなりのスペックがないと処理が重いためフリーズしてしまいます。
余談ですが、RAWをJPEGなどの画像ファイルになおすことを現像と呼びます。
CANON無料のレタッチソフト「Digital Photo Professional 4」だとホワイトバランスを編集する際に、JPEGだとグレーアウトして選択できなくなっていました。
写真の保存形式の有無については、HPや取説に記載されているため、もし購入される場合はお気をつけください。
結論としては、ホワイトバランスなどを後でゆっくりしたい人は「RAW」。
現像の時間がなく、JPEGでも十分撮りたい写真が撮れている人は「JPEG」の保存形式をお勧めします!
ホワイトバランスの+α
色被り
写真の色味が光源の影響で全体的に同じ色になっている状態を指します。
赤かぶり、青かぶりなど、色の状態に合わせた表現をします。
色温度を2000Kや8000Kなど極端にした場合に発生します。
撮影時に色被りしていても、現像時に修正できるため、そこまで気にしなくても問題ありません。
オススメシーン例
ここは完全にお好みとなりますが、撮影シーンごとの色温度の例をご紹介します!
●朝焼け、夕焼け
色温度をあげることで、太陽光がより暖かい色合いとなりました。
●夜景
色温度を下げることで、夜景がより神秘に見えるようになりました。
最後に…
ホワイトバランスに関するご紹介はいかがでしたでしょうか?
カメラを買いたての頃は、絞りやシャッタースピードに気を取られがちであまり触れる機会のない場所かとは思いますが、一度触ると魔法のようなこの機能に虜になること間違いなしかと思います!
まとめとして、今後このようなレタッチを行いたい場合、ひとまずRAWで保存しておけば間違いなしなので、自分の撮影・レタッチスタイルと相談して徐々に慣れていってくださいね!
本日はここまでとなります。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
前回の記事:ISO感度について
カメラやレタッチのリンク集
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カメラの操作方法やレタッチの方法・Luminar4の解説をしております。