【カメラ設計者のひとりごと】友人の結婚式には単焦点がおすすめ!メリット・デメリットと撮影例を紹介

カメラ

こんにちは!

PHOTO-TABI〜パパカメラ〜ブログを運営するだいだいです!

カメラ好きが功を奏してカメラ設計者の仕事をしています。
仕事と趣味で学んだ内容を発信していくので、どうぞ見ていってください!

→→→これまでの【カメラ記事】まとめ←←←

本日は、友人の結婚式にゲストとしてお呼ばれした際に持っていくおすすめのレンズについてご紹介します!

幸いなことに友人関係に恵まれ、20代で結婚式に8回参列させていただきました。

その中で、メインカメラマンとゲストカメラマンの両方を経験しましたが、ゲストの場合は個人的に単焦点がおすすめです!

単焦点はズームができないため、難しいと感じる方も多いかと思いますが、ゲストだからこその割り切った一眼レフらしい写真が撮れて楽しいですよ!

その理由と実際の写真、おすすめレンズの選び方などお話しして行きます!

結婚式に招待されたんだけど、カメラは持って行っていいのかな?
それと、どんなレンズを持っていけばいいんだろう?

カメラ大歓迎!むしろたくさん撮ってあげてほしい!
おすすめのレンズは自分の立場によって変わるけど、今回はゲスト参加で少し挑戦してみたい方向けにお話をしていくよ!

この記事がおすすめな方

・結婚式にカメラをもって参加予定の方

・結婚式にもっていくカメラ・レンズにお悩みの方

・結婚式にゲスト参加した際の撮影のコツ、設定、マナーを知りたい方

・結婚式に単焦点レンズを持って行ってもよいのか悩んでいる方

直接お話を聞きたい方は、よければInstagramからコメントorDMください。
可能な限りご相談にのります!(下の画像からInstagramに飛べます。)

結婚式のマナー

結婚式の写真の撮り方をご説明する前に、まずは結婚式におけるマナーを記載します。

服装・持ち物

服装や持ち物に関しては、調べればネットにたくさんあると思いますのでそちらをご参照ください!

男性であれば黒の礼服、女性であれば白と被らないドレスアップであれば無難かと思います。

持ち物ですが、基本的には男性は荷物なしかクラッチバック、女性は小さなバッグが基本とされています。

しかし、カメラを収納するには小さすぎますよね…
ということで、僕は少し大きめの手提げカバンを持って行っています。

ただ、結婚式の雰囲気を壊さないためにも革製のカバンにしましょう!
僕の場合は交換用のレンズも入れるため少し大きいのですが”UNITED ARROWS”の牛革トートバッグのブラックを使っています。


カバンは邪魔にならないよう足元や足の間に置くことを意識していれば、マナー違反にはならないかと思います。(気になる方は新郎新婦さんに一言断っておきましょう!)

主役やプロのカメラマンの邪魔をしない

結婚式の主役は新郎新婦とご親族の方です。

また、記録係の主役はあくまでもプロのブライダルカメラマンです。

そのため、ゲスト参加者は身を乗り出したり、席から移動したりして、プロカメラマンの撮影や動線を遮らないよう心がけましょう。

それさえ守れば、新郎新婦としてはたくさん写真を撮ってほしいので、じゃんじゃん撮ってあげると喜ばれますよ!

結婚式はどんな環境?

結婚式は明暗の変化が激しく、カメラマンにとっては厳しい環境です。

また、新郎新婦との距離も挙式の入場タイミングや席次表によるため、自分で決めることができません。

サプライズも多く、急なイベントをタイミングよく写真に収めるのは難しいものです。

そのため、メインカメラマンは大三元と呼ばれる明るいズームレンズを使いますし、カメラ趣味の方も基本的にはズームレンズを使用しています。

それでは、単焦点ならそれらの悩みを解決できるのでしょうか?次項で解説して行きます。

単焦点がおすすめの理由

ゲストカメラマンの役割

いきなり期待を裏切るようで申し訳ありません!

単焦点は距離の変化に弱いため、基本的には全シーン新郎新婦を取り続けることはできません。

ではなぜおすすめするのか?

それは、ゲストカメラマンだからです。

僕が思うゲストカメラマンの役割は以下の3つです。

ゲスト カメラマンの役割

・楽しむこと!

・友人知人にしか撮れない写真を撮ること

・メインカメラマンとは異なる種類の写真を撮ること

結婚式全体の写真はプロのカメラマンが撮影してくれます。

ゲストカメラマンは、単焦点でしか撮れない味のある写真を撮影するのもありかな?と、僕は思います!

どういうところが単焦点の特徴か?一緒に考えていきましょう。

①ボケ感が強い・明るい

単焦点の大きな特徴は“f値が低い”ことです。

ズームレンズは大三元と呼ばれる”f2.8″や”f4.0″もしくは”f3.5〜5.6″など、あまり明るくはないf値のラインナップが一般的です。

それと比べ、単焦点は撒き餌レンズと呼ばれる低コストの”f1.8″や、コストが高く本格的な”f1.2″ “f1.4″などがあります。

どれも同スペックのズームレンズよりは安く、入手しやすいうえ、ボケやすく明るいのが特徴です。

ボケの強い写真は幻想的な雰囲気を演出できることや、背景のごちゃつきを隠して被写体を浮かび上がらせるので、結婚式にぴったりの写真が撮れると思います!

さらに、暗い環境の多い式場では明るいレンズを選ぶことでノイズを減らすことができ、綺麗な写真が撮れます。

また、プロカメラマンはズームレンズの”f2.8″などを使用する場合が多いので、差別化として単焦点を選ぶのも面白いかなと思います。

②サイズが小さく軽い

普段着慣れない服を着て挙式~披露宴、あれば二次会まで、合計半日以上の時間が結婚式にはかかります。

そのため、カメラを首にぶら下げていると結構肩が凝ります。

また、テーブルの上に置いておくにも、ズームレンズだと全長が長いので意外と邪魔になったり…

単焦点ではズームできない分レンズの枚数が減るため、全長が短く小さくまとまっています。

カバンにしまったりテーブルに置きやすいのはもちろんのこと、軽ければサッと取り出して撮影することもしやすいでしょう。“軽くて小さい”というメリットは大きいです!

③操作が少なく迷わない

ズーレンズは焦点距離を操作できるので、「どのくらいズームして撮影しよう?」と撮影前に少し考える時間ができます。

記録を任されているブライダルカメラマンであれば、全シーン無難に新郎新婦を捉える必要がありますが、ゲストカメラマンの場合はそうではありません。

プロのようにあらかじめ撮りたい写真が決まっていれば画角をサッと決められますが、そうでない場合は画角に悩んでいる間に撮りたいシーンを逃してしまうこともしばしば…

また、ズームができてしまうと、つい新郎新婦を追いかける写真ばかりを撮ってしまい、近くにいる友人や飾りなどを見逃しがちです。

それに比べて単焦点では、ズームができないため、自分の場所から撮影できるものを探さなければなりません。

そのため、自分が撮影できるシーンだけに集中して、あとは結婚式を楽しむことができます。

ズームがない分パパッとシャッターを切れるのがいいですよね!

また、撮影シーンが限られるため、みんなが新郎新婦を撮影している中、周りを少し俯瞰して撮影する時間も生まれます。

メインカメラマンがいるので、全てを撮影する必要はありません!(好きで撮るならもちろんOK!)

単焦点が強いシーンに集中し、余裕を持って、あなただけの特別な写真を残すように心がけましょう!

カメラの設定値

メインカメラマンは全てを無難に残す必要があるため、ズームレンズで焦点を絞り気味(周りにもピントが合うよう)に撮影をしています。

これに対抗し、こちらは単焦点のf値を最大まで下げ(開放して)、ボケ感ガンガンでいくと差が出ますよ!

なので、おすすめの設定はこちらです。

カメラの設定値

・モード:Av(絞り優先)モード

・f値:開放 (f1.2〜1.8がおすすめ)

・シャッタースピード:AUTO

・ISO:AUTO(シャッタースピードが1/60くらいより短くなったらノイズを考慮してあげる)

・ホワイトバランス:AUTO(RAW保存であれば後から変えられます。)

・保存形式:RAW(レタッチしない人はjpeg)

結婚式はたくさんのシーンがあるので適切な値を選ぶのは難しいですが、ボケ感を出して良い場合、Avモードでf値を下げてその他はAUTOにするのが簡単です!

もし集合写真を撮る場面があれば、距離の違いでボケてしまう可能性があるので、f3.5〜5.6あたりで調整しましょう。

レタッチのコツ

結婚式場は暖かなオレンジ色の空間だったり、ドラマチックな青色の空間になったりと場面変化が激しいので、まずはホワイトバランスを整えてから、レタッチに入りましょう。

その後はお好みで。と言いたいところですが、一応簡単なレタッチの一例をご紹介します。

まずはシャドウや黒レベルをあげて、全体的に明るい雰囲気にします。

次に、新郎新婦の顔や肌が綺麗に写るよう、オレンジの輝度を少し上げていきましょう。

そして全体の彩度を整えたら概ね完了です!

あとはお好みで触ってみてください!

おすすめレタッチ

①ホワイトバランスを調整する

②美肌補正などをする

③コントラストを調整する(シャドウや黒レベルなどをあげてふんわりと)

④オレンジの輝度をあげる(被写体が明るく目立つように)

⑤あとはお好みで色調整など!

カメラの選び方

基本的には結婚式のためにカメラを新調するのはあまりおすすめではありません
理由は使い慣れていないと手間取って大切なシーンを撮り逃してしまうためです。

そのため、現在お持ちのカメラに対してレンズを新調することを最初に検討した方がよいと思います。(予算や使い勝手の都合上的にも)

しかし、これからカメラを始める方・買い替えを検討している方がお見えでしたら、以下の点に注意して購入してみてはいかがでしょうか!

①ノイズに強い

結婚式は暗い場面が多くあります。

そのため、f値やシャッタースピードを維持した場合“ISO感度”をあげて撮影することになりますが、このパラメータをあげるとノイズの量が増えてしまいます。

ISO感度を調整せず、最初から明るい写真を撮るためには“イメージセンサーが大きいカメラ”もしくは“暗所に強いカメラやレンズ”を選ぶ必要があります。

“フルサイズ”や”最新機種のカメラ(※)”ですと暗い環境に強いため、ノイズ量を軽減した写真が撮影できますよ!

※イメージセンサの研究開発は盛んに行われており、同サイズでも年々感度が向上しています。

②小さく軽い

コンパクトで軽量なカメラでしたら、挙式の間も邪魔にならず、披露宴の時間も机の上に置いておくことができます。

ミラーレスカメラですと、一眼レフよりも軽量かつコンパクトなモデルが多いので、ミラーレスカメラで検討し始めましょう。(ミラーレスは一眼レフに内蔵されているレフ機構がない分軽くなっています。)

③見た目がかわいい

結婚式は撮影もしますが、撮影もされます!笑

カメラは手に持ったり、首からかけたり何かと一緒に写る場面が多くなってしまうので、見た目が好きなカメラを選ぶのも大切なポイントです。

カメラストラップを付属品から変更するだけでも、かわいくなりますよ!

レンズの選び方

単焦点レンズを選ぶときの基準をご紹介します。
下記を参考にお持ちのカメラとマウントの合うレンズを探してみてください!

①f値

低いほど明るいレンズになり、f1.2〜f2.0くらいがよくボケて明るい印象があります。

ただ、ボケ感は焦点距離も支配的です。ボケ感を重視する方は、望遠レンズで明るいレンズを探しましょう。(焦点距離÷f値で簡易的に比較できます。)

f値の詳細は別記事にてご紹介しております。

②焦点距離

スナップショット:35mm

挙式の雰囲気や集合写真、テーブルフォト、会話できる距離の撮影にちょうどいい画角です!

スマホの画角に近く、使いやすいのが特徴です。

バストアップ:50mm

会話できる距離において上半身を撮影したい場合、程よい距離でボケ感を重視したい場合などに向いてる画角です。

35mmと比較して歪みが小さいので被写体のスタイルを正確に捉えられるのが特徴です。

望遠圧縮効果:135mm

挙式や入退場など、少し距離のある場面においてバストアップを狙う時におすすめの画角です。

ボケ感が強く、被写体が浮き上がるポートレートのような写真が撮れる特徴があります。

また、人物の体型や周囲の位置関係を歪なく撮影できるので、違和感なく、目を惹くポートレートのような写真が撮影できます。

③小さく軽い

望遠になるほど大きくなっていくので、テーブルフォトやスナップショットのおすすめは軽くてコンパクトな24mmや35mmあたりです。大きくても50mmがおすすめです。

スマホ画角なので扱いやすい点も魅力ですね。

そうなるとスマホでいいんじゃない?となりがちですが、ボケ感や明るさ、ノイズなどカメラでないと撮れない写真もたくさんあります。

シーン別の参考写真

待合室

ウェルカムグッズや新郎新婦のお写真がたくさん飾られています。

僕も経験者ですが、新郎新婦は当日セッティングを全く見れないので撮っておいてあげてください!

また、友人や他のゲストの方など、会場の雰囲気を撮影しておくのも喜ばれますよ!

挙式

親族が前、会社関係が真ん中、友人関係は後ろの方に座る傾向があります。

ゲストの中でカメラ担当の方は、友人に頼んでなるべくバージンロード側に座れるようにしましょう。

内容は神前式か人前式かで変わりますが、撮影するシーンは概ね下記の通りです。

①入場

②誓い

③退場(フラワーシャワー)

披露宴

披露宴は個性が出る上、場面転換が多いので写真を撮るのが難しいです。

とはいえ、環境は概ね絞られるので下記をご参考ください。

①入場

各テーブルの間をゆっくりと歩いてきますので、それぞれの人間関係を見ながら撮るのも楽しいですよ!

②挨拶

新郎挨拶・祝辞・乾杯・友人スピーチなどたくさんあります!

新郎新婦越しに撮影するのがおすすめです!

③フリー時間

高砂の装花を前ボケで写真を撮ったり。

指輪を撮ったり

酒を飲む友人の写真を撮ったり。

④ケーキ入刀

下アングルからだと迫力が出ます。

⑤ドレスチェンジ

エスコートやキャンドルサービスの様子など。

⑥贈呈

家族への贈呈やお相手へのサプライズなど。

⑦退場

退場シーンも

レンタルもあり!

まわし者ではありませんが、結婚式だけしか使わないのであればレンタルもおすすめです!

高いレンズを実際に触れるチャンスなので、自分の好きなものを体験しながら将来購入するか検討できます。

レンタルをするなら大手で保証なども安定しているGOOPASSなどがよいかと思います。
無名なところでレンタルし、トラブルに巻き込まれないようご注意ください。

おすすめカメラTOP3

Canon EOS R6 Mark II (フルサイズ)

一眼レフカメラの王道メーカー!

暗所に強く、AFトラッキングなどが優秀なため、単焦点でも丁寧なフォーカス調整をしてくれます。

レンズなどが豊富な点もCanonの魅力!(僕はこちら機種メインカメラとして使っています。)

EOS R6 Mark II ボディ

SONY α7IV (フルサイズ)

ミラーレスの元祖SONYから出るフルサイズの王道シリーズ!

高画素で高い描写力をもち、動画機能も優秀なこのカメラは、多くの方が持ち歩いています!

レンズのマウント部がオレンジ色に光るのもかっこいいよく、周りから注目の

α7 IV ILCE-7M4 ボディ

FUJIFILM X-H2(APS-C)

フィルムカメラで有名なメーカー!

外観のレトロ感や色合いからおしゃれ好きな方に好まれています。

唯一のAPS-Cですがそれを補う解像力や魅力的なプリセット機能がおすすめポイントです。

X-H2S ボディ

おすすめレンズTOP3

ポートレートの撮影がしやすい50mmレンズをメーカーごとにご紹介していきます!

Canon RF50mm F1.2L

まずはCanonの50mmから!

適度な距離感で高い解像力と息をのむような美しいボケを撮影できるCanonの最高峰レンズです。

RFシリーズは高いので、レンタルでなく購入を検討する場合はEF50mm F1.2をマウントアダプター経由で接続することをおすすめします!

RF50mm F1.2L USM

SONY FE50mm F1.2

こちらはSONY向けの50mmレンズです。

先ほどのRF50mmと同様に高い解像力と美しいボケ感を演出できるSONYの最高峰レンズです。

こちらも購入を検討なら高いので、F値を一つ下げたFE50mm F1.4がおすすめです。

FE 50mm F1.2 GM SEL50F12GM

FUJIFILM XF50mm F1.0

開放でF1.0という単焦点レンズでもっとも高いボケを演出できるレンズです。

CanonもSONYも純正では発売できておらず、F値の沼にはまるなら一度は触ってみたいレンズとなります。

ただし、APS-Cなので暗所の撮影には弱く距離が約1.4倍の70mm程度になってしまう点はご注意ください。APS-Cの場合は焦点距離を1.4倍して画角を決めるようにお願いします!

フジノンレンズ XF50mmF1.0 R WR

その他おすすめカメラ・レンズ(私の愛用)

上記ではご紹介できなかった私の愛用カメラをご紹介します。

カメラ:Canon R6 markⅡ

レンズ①:RF35mm F1.8

レンズ②:EF50mm F1.2

レンズ③:EF135mm F2.0

まとめ

以上が、結婚式に単焦点レンズがおすすめな理由でした!

単焦点おすすめの理由 まとめ

・プロカメラマン(ズームレンズ)との差別化ができ、ボケ感の強い幻想的な写真が撮れる。

・軽くて小さいため、持ち運びしやすい。

・撮影できる場面が限られるため撮影は得意なシーンのみに絞り、結婚式を楽しむことができる

たくさん説明してしまいましたが、大切なのはゲスト側も楽しむことです!

新郎新婦は「ちゃんとみんな楽しんでくれるかな?」と不安なので、楽しんでる気持ちをしっかりと笑顔とカメラで返してあげてくださいね!

きっとこの記事を読んでいる方は友人のためにいい写真を残したいと思う、とても優しい方なのでしょう。皆様に幸あれ。

それではご拝読ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました