こんにちは!
PHOTO-TABIブログを運営しているだいだいと申します。
カメラの勉強を兼ねて、記事にまとめているカメラnoteの第10回、本日は「SDカードの選び方」についてご紹介いたします!
安いものから高いものまで、たくさんの種類があるSDカード。
とりあえず安くて大容量のものを買えばいいかな?と思いがちですが、
実はカメラの性能を最大限に引き出すためにとっても重要な機能をもっています!
そこで、当記事ではSDカードの性能の見方や選び方などをご紹介していきますので、SDカードを購入される際に参考にしていただけると幸いです。
SDカードとは?
SDカードとは、1999年に東芝・パナソニック・SanDiskにより共同開発されたフラッシュメモリの一種です。
フラッシュメモリとは、データの読み書き・消去が繰り返し行える記憶媒体であり、消去が一瞬でできることがカメラのフラッシュのようであることから、フラッシュメモリと呼ばれました。
USBメモリもフラッシュメモリの一種です。
SDカードとmicroSDカード
お店にSDカードを見に行くと、大きく分けて2種類のSDカードが置いてあります。
それが、「SDカード」と「microSDカード」です。
それぞれの特徴は下図となりますが、デジタルカメラであればサイズの大きい「SDカード」が必要となりますので、お間違えの無いように注意しましょう!
もしmicroSDカードを持っていたり、間違えて買ってしまったら、SD-microSDカード変換を購入すればカメラで使用できるようになります。
SDカードの仕様・スペックの見方
SDカードのスペックを確認すると下記のようになっています。
そして、SDカードの表記を確認すると下図のようになります。
各項目について、選び方についてご紹介します!
メーカー名
基本的に国内のSDカードであれば、保証期間が十分つく場合も多く、安心できるかと思います。
SDカードの主要メーカーは下記の6つで、用途に合わせて選択してみてください!
①SanDisk
SDカードメーカーの中で最も知名度が高く、実績のあるメーカーです。
価格も高いわけではないため、悩んだらこちらのメーカーを選択したら間違いがありません!
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②東芝(KIOXIA)
国内産だけあって安心感があるうえ、他メーカーの同容量品より比較的に安価な価格設定となっています。
また、温度特性(-25~85℃)やX線耐性、静電気耐性などに強く、耐久性が高い一面があります。
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③パナソニック
こちらも国内産で安心感があります。
また、東芝同様に耐久性が高い一面があります。
デジタルカメラやビデオカメラの製造も行っている総合メーカーであるため、パナソニックのカメラを使用している場合は相性が良いかと思います!
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④SONY
SDカードのラインナップが多く、予算や目的に応じたSDカードを選択しやすいことが特徴です!
メーカー公式ページにもSDカード選択の手引きがあるため、是非ご覧ください。
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⑤Transcend
SanDiskに並び、国内で人気のSDカードメーカーの1つです。
安くて大容量SDカードが目的であれば、こちらを購入するのが良いかと思います!
5年間の保証がついているのも魅力の1つですね!
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⑥Samsung
こちらは韓国のメーカーであり、スマートフォンなどでも有名な大企業となります。
品質も年々上がってきており、安価なため候補にあがるかと思いますが、microSDカードしか販売していないため、変換アダプターが必要となります。
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転送速度
カメラとSDカード間で転送を行う際の最高速度について表記されています。
通信は、「読み込み」と「書き込み」の2パターンが存在し、
カメラでこれらを当てはめると、
・読み込み:SDカード⇒カメラへの転送。撮影した写真の表示時間に影響。
・書き込み:カメラ⇒SDカードへの転送。撮影した写真の保存時間に影響。
となります。
数値が高いほど、転送速度に優れているため、撮影した写真を速くSDカードへ保存することができます。
連写を重視とする方は、なるべく高いものを選びましょう!
ただ、最高速度を表す数値であるため、常にその速度で通信を行えているわけではないので、最低保証速度(スピードクラス)についても気にする必要があります。
最低条件を考慮した方が、最悪の場合への備えとなりますので、次項も大切にしてください。
とはいえ、実際どのくらいの速度がよいのか?と疑問に思うかと思います。
僕の体験的には、90MB/s程度あれば、趣味で撮影する分には何の問題もないと感じます!
スピードクラス
カメラとSDカード間で転送を行う際の最低保証速度について表記しています。
少しややこしいですが、SDカードの転送速度には2つの規格が存在します。
それが、
・UHS(ウルトラハイスピード)規格
・HS(ハイスピード)規格
の2種類です。
カメラ側がUHS規格に対応しているか否かでカメラ⇔SDカードの転送速度が決まります。
最近のカメラであれば、ほとんどがUHS規格に対応しているかと思いますので、SDカード側がUHS規格に対応したものを選択するとよいです!
もしも、カメラ側がUHSに対応していない場合、HS規格のClass10が記載されているメモリーカードを選びましょう。
また、転送速度に関するお話を数学的にご紹介します。
転送速度と画像の大きさによって、保存時間が決まります。
詳細は下図にてご説明しておりますが、jpegの場合は数MB、RAWの場合は数十MBかかっているため、それらを転送速度で割り算すると1枚当たりの保存時間が算出できます。
これは、連写速度にも大きくかかわっており、
実際はカメラバッファメモリなども影響しますが、
結論だけ言うと、転送速度の遅いメモリーカードを使うと連写ができず、1枚の保存時間がやたらかかるので楽しく撮影することが難しくなります!
UHS-Ⅰ規格対応マーク
カメラ側がUHS規格対応機器だった場合に、UHS-Ⅰの転送速度で通信することが可能であることを示したものです。
最近のカメラは、UHS規格対応機種がほとんどだと思いますので、基本的にSDカードはこのマークがついているものを選びましょう!
保存容量
撮影した写真をどのくらい保存できるのかを示した数字になります。
詳細については下図をご参照ください。
結論的には、
・jpegメイン:16GB~32GB
・RAWメイン:64GB~128GB
・動画メイン:128GB~256GB
程度あれば心の平穏は保たれるかと思います!
ただ、保存したデータをPCなどに移すことが前提ですので、SDカードが保存の要となるなら、もっと容量が大きい方がよいかと思います。
SDカードの種類・規格
少しややこしいことに、SDカード自体には3種類の規格があります。
ただ、規格の違いは容量だけなので特に気にすることはありません!
①SDカード:2GB以下
②SDHCカード:4GB~32GB
③SDXCカード:64GB~2TB ※SDXCカード非対応機種があるため昔のデジタルカメラは注意
microSDカードも同様の規格になります。
個人的には、64GBあれば撮影時に安心できると思うので、SDXCカードをオススメします。
SDカード購入時の注意点
お金があるからSDカードの容量は大きいものにしよう!
と考えている場合は、危険です!
SDカードはフラッシュメモリと呼ばれる記憶媒体の一種であり、こちらは長期保存に向いていません。
最悪の場合、保存寿命は2~3年程になります。
そのため、大容量のSDカードへ大切なお写真を保存したまま、SDカード1枚で運用していると、数年後には全てが消えている…という大事故になりかねません。
補足すると、SDカードなどの記憶媒体には、「書き換え寿命」と「保存寿命」があります。
書き換え寿命とは、データの読み書きができる回数を示しており、頻繁に使用していると数年でSDカードが破損します。
保存寿命とは、書き換えは最小限にデータを保管するために使用した場合で、こちらの目安は10年弱と言われています。
そのため、よく持ち出しているSDカードが保存役も兼ねている場合、保存用のSDカードを買うなど、リスクの分散をオススメします!
SDカード以外にも、CD,DVD-ROMやHDDなどに保存しておく手もありますので、予算と相談して写真の保管方法にも気を使ってみてはいかがでしょうか?
終わりに…
個人的な偏見も含みますが、今回のまとめです!
・メーカーに悩んだらSanDiskや国内メーカーを選ぶと安心。
・転送速度は90MB/s程度あればOK。
・保存容量は32GB~64GBくらいがオススメ!
・カメラがUHS規格に対応している場合はUHS規格。非対応であればClass10を購入する!
・リスク分散として、保存用に複数枚所持する。
以上がSDカードに関する知っておくとお得な情報でした!
お気に入りのカメラを購入したからには、是非SDカードもこだわることで更なるスペックアップを狙ってみてくださいね!
個人的には、写真の保存としてアルバムを作る方法もオススメします。
一度印刷すると、写真がより一層好きになること間違いなしです!
それでは、本日はここまでとなります。
ご拝読いただきありがとうございました!