こんにちは!
PHOTO-TABIブログを運営しているだいだいと申します。(下記SNSへのリンク先です。)
カメラの勉強を兼ねて、記事にまとめているカメラnoteの第11回、本日は「画素数・解像度・dpi」についてご紹介いたします!
最近ではテレビやビデオカメラの謳い文句に「4K」や「フルHD」という言葉を多く目にするようになってきました。
カメラ選びをする際にも「有効画素数」や「解像度」などといった言葉が性能を表すために用いられています。
これらは、画質に関係するパラメータとはなりますが、ただ高ければよいというわけではありません。
そこで、本日は画素数や解像度などの画質を表すパラメータについて、基本知識からカメラとの関係性までご説明していきますので、よければご覧いただけると幸いです✎
画質に関する基本知識
画質の性能には【画素数】と【解像度】といった2つのパラメータが関係しており、どちらも似ている言葉なのでややこしいです。
まずはカメラとの関係性を考える前に、これらの2つの一般的な知識についてまとめていきます!
画素数とは?
1つの画像や画面を構成する小さな四角の点の総数のことです。
英訳すると【number of pixels】と表され、ピクセルとも呼ばれています。
よく、画素は大きさの単位と勘違いされがちですが、
実際は、画面・画像を構成する点の数(どれだけ細かく画像を表すことが出来るか)になります。
そのため、後述しますが画面(ディスプレイ)の大きさごとに画素の大きさは変わってきます。
そして、画素数の計算方法は【横ピクセル×縦ピクセル】で表せます。
PCから画像のプロパティを確認すると、【幅:4160】【高さ:6240】と表記されています。
これから、6240×4160=約2600万画素(2600万のピクセル数)があることが分かります。
一般的には画素数が多いほど、画像の濃淡を細かく表現できるため、綺麗な画質に仕上がります。
解像度とは?
解像度は画素数に言葉が似ており、なおかつ【絶対解像度】と【相対解像度】の2種類が使い分けられているため、ややこしさが倍増しています。
これらについて順にご説明していきます!
絶対解像度について
こちらは、ディスプレイや画像の大きさ(画素数)を表しており、別名「画面解像度」とも呼ばれます。
ディスプレイを購入する際には、基本的に大きいものを選択すれば間違いないです!
相対解像度について
こちらは画像データの印刷やスキャンをする際に気にする必要のあるパラメータです!
1インチ当たりのドット(ピクセル)数を表現する数値で、「dpi」(dots per inch)とも表記されます。
実寸サイズである2.54cmを基準にした解像度であるため、「相対」と呼ばれます。
一般的に印刷物は350dpiあれば綺麗と言われているため、印刷紙から必要な画素数を逆算してカメラや画像サイズを決定しましょう!
A4であれば、4093px×2894px≒1200万画素であれば印刷可能レベルと言えます。
一眼レフだと2000万画素は超えてくるため、十分なサイズですね!
印刷の際に必要となる画素数や、現在の画素数から可能となる印刷紙サイズの計算は下記のサイトで簡単に行うことが出来ます!
印刷の際の目安にしてみてくださいね。
おまけ:ディスプレイのサイズによる画素数と解像度
画素数はディスプレイのサイズに依存するものではないため、
画素数が同じでディスプレイサイズが異なる場合、大きいディスプレイになるほど画素の1つ1つが大きく見え、粗い画像に見えてしまいます。
スマホで見た画質の粗い画像を、顔を離して遠くから見ると少し画質が良く見える現象と同じようなものです!
そのため、ディスプレイを大きくする場合は画素数にも拘りを入れるようにしましょう…!
カメラの画素数について
カメラを選ぶ際に、画素数という言葉が多く使われています。
ここからはカメラ選びに使える知識についてまとめていきますので、是非ご参考ください✎
有効画素数とは?
カメラを選ぶ際に【有効画素数】という言葉が目につくかと思います。
こちらは、カメラの画質のスペックを表現する重要なパラメータとなります。
そのカメラが画像として出力することのできる最大の画素数となるため、基本的には高いものを選ぶほど高画質に近づきます。
記録画素数とは?
記録画素数とは、最終的に画像として記録する際の画素数となります。
カメラにより異なりますが、「L:ラージ」「M:ミドル」「S:スモール」の3つのjpeg形式を選択することが出来ます。
有効画素数はカメラが出力できる画像データの最大画素数と説明しましたが、記録画素数とは、その中からさらに任意で画素数を選択して保存することの出来る機能です。
基本的には「L:ラージ」で保存するのをオススメします。
SDカードの容量がよっぽど足りない時のみ、「M:ミドル」などを選択しましょう。
RAWについては、画素数が「L:ラージ」と変わりませんが、画像の情報量が異なるため、PCでレタッチする方のみRAWを選択するとよいです。
画素数≠高画質の理由(画素数とイメージセンサーサイズの関係)
最後に、「画素数が高い=高画質」と言えない理由についてまとめます!
僕も画素数が高いほど画質がよく、よいカメラだと思っていましたが、実は違うみたいです。
まず、イメージセンサーとは、「フルサイズ」「APS-C」などと言われるカメラの撮像素子の大きさになります。
そして、イメージセンサーと画素数には下図の関係があります。
ひたすらに画素数の高いカメラを選ぶと、暗い所で使用するのが難しくなったりとデメリットも存在するので、気を付けましょう!
ただ、やはり高画素のカメラは精細で綺麗なので憧れます。
高画素にこだわるのであれば、やはりフルサイズが必須となってきますね!
終わりに…
本日のまとめです!
・画素数:画面や画像を表現する点の総数
・絶対解像度:画面や画像を表現する画素数 (ディスプレイ選びの際に必要)
・相対解像度:1インチあたりの画素数 (印刷やスキャンをする際に必要)
・有効画素数:カメラが出力できる画像データの最大画素数
・記録画素数:写真を保存する際の画像データの画素数
・画素数≠画質:高画素数のカメラを買うなら、フルサイズを選ぶこと!
以上が、画素数や解像度といった、画質に関わるお話でした!
ややこしい内容が盛り沢山でしたが、覚えておくべき内容は少ないので軽く目を通していただけると幸いです。
それでは、本日はここまでとなります。
ご拝読いただきありがとうございました!